アロマオイルは、植物から抽出されたオイルです。植物には名前がつかられています。
アロマを楽しくするための豆知識です。
誰が、植物に名前をつけたのか?
カール・フォン・リンネ(1707~1778)で、植物分類学の父と呼ばれている人が名前を付けた。スウェーデン生まれ。
また、リンネは♂、♀の記号を考えただした学者です。♂と♀は、1737年に出版された彼の著書「植物の属」に用いられたのが最初のようです。
現在使われている学名の形式は、リンネによってまとめられ学名について、属名と種名を示す名(種小名)とを並べた「二名式命名法」二名法を考案。
二名法とは?
世界共通の生物に対する学問上の名称を学名と言います。
学名は万国命名規約に基づいています。
用語は特別な場合を除いてラテン語か、ラテン化したギリシャ語に限られていて、リンネの「植物の種」および「自然の系統」を基準か出発点にしています。
属以上の群(門、綱、目、科など)の名は、すべて一語であらわして、(単名法という)必ず大文字で書きます。
種を表す名前は、属の名の次に種の名を並べるので二名法と呼ばれています。
と言うことで、アロマオイルの植物の名前には、学名があります。
学名の属名や種小名には、語源の由来があり面白い物もあります。
エッセンシャルオイル名 | 学名 | 属名 種小名の語源の由来 |
安息香 | Styrax benzoin | Styrax storax(安息香)を産出する樹木の古代ギリシャ名。 エゴノキ科 |
イランイラン | Cananga odorata | Canarium カンランのマレー語 canari から来た語 odoratus 芳香のある、香りのいい |
キャロットシード | Daucus carota | Daucus 古代ギリシャ名の別の植物。 その語源は daiein(温める)とも言われ、薬用とすると身体が温まるためと言う。その後ラテン名でニンジンに転用され た。セリ科 Carota ニンジンのラテン語の古名 |
クラリセージ | Salvia sclarea | Salvia この属の一種 sage(セージ)のラテン語の古名。 薬用になるものが多いからsalvare(治療)から来た名。 シソ科 |
グレープフルーツ | Citrus paradisi | Citrus レモンの木に対する古い呼び名 paradisiacus 楽園のような、美しい |
グローブ | Eugenia? caryophyllata | caryophyllaceus チョウジに似た、ナデシコに似た姿の |
コリアンダー | Coriandrum sativum | Coriandrum 古代名。語源は coris(南京虫)annon(アニスの実)で果実の持つ異臭による。 sativus 栽培された、耕作した |
サイプレス | Cupressus? sempervirens | sempervirens 常緑の |
シダーウッド | juniperus virginiana Cedrus atlantica |
Juniperus ラテン語の古名。ビャクシン科 Cedrus アラビア語の kedron(力)から出た香りの良い材の木のギリシャ名 cedros 。マツ科 atlanticus 大西洋の |
シトロネラ | Cymbpopgon nardus | Cymbopogon cymbe(舟)pogon(髭)。 穎が舟形で髭が多いため。イネ科 |
シナモン | Cinnamomum? zeylanicum | Cinnamomum 桂皮のギリシャ名。cinein(巻く)amomos (申し分ない)と考えられ、巻曲する皮の形と芳香をたたえ た名 zeylanicus インド洋セイロン島の |
ジャスミン | Jasminum? grandiflorum | Jasminum アラビア語の植物名 ysmyn のラテン語化。モクセイ科grandiflorus 大きい花の |
ジュニパー | Juniperus communis | Juniperus ラテン語の古名。ビャクシン科 communis 普通の、通常の、共通した |
スィートオレンジ | Citrus aurantium | Citrus レモンの木に対する古い呼び名 aurantium 橙黄色の |
スパイクラベンダー | Lavandula spica |
spicatus 穂状花ある、穂状をなした |
スペアミント | Mentha spicata | ハッカに変えられたと云われるギリシャ神話の女神? Menthe から。Theophrastus が付けた名。シソ科 spicatus 穂状花ある、穂状をなした |
セージ | Salvia officinalis | Salvia この属の一種 sage(セージ)のラテン語の古名。 薬用になるものが多いsalvare(治療)から来た名。シソ科 officinalis薬用の、薬効のある |
ゼラニウム | Pelargonium? odorantissimum | Pelargonium pelargos(コウノトリ)。 果実の形がクチバシに似るため フウロソウ科 odoratissimus 非常に香りのよい |
ティートリー | Melaleuca? alternifolia | alternifolius 互生葉の |
ネロリ | Citrus vulgaris | Citrus レモンの木に対する古い呼び名 vulgatus 普通の、広く分布する |
パイン | Pinus sylvestris | Pinus ラテン語の古名。語源はケルト語の pin(山)に基づくと言う。マツ科sylvester 森林生の、野生の |
バジル | Ocimum basilicum | basilaris 底の方の、基部にある |
バーチ | Betula alleghaniensis Betula pendula Betula lenta |
Betula 古代ラテン名。カバノキに対するケルト語の呼び名? betu にもとづく。 |
パチュリー | Pogostemon? patchouli | Pogonatherum pogon(髭)anther(芒)。 長い髭状の芒を持つから。イネ科 |
ヒソップ | Hyssopus officinalis | officinalis薬用の、薬効のある |
フェンネル | Foeniculum vnlgare | Foeniculum ラテン語の名 faenum(乾草)から出た語で綴りが誤ったらしい。 恐らく糸状又は藁状に細く分裂した葉形に基づくもの。セリ科 vulgaris 普通の、通常の |
プチグレン | Citrus aurantium | Citrus レモンの木に対する古い呼び名 aurantiacus 橙黄色の |
ブラックペッパー | Piper nigrum | Piper 古いラテン名。アラビア語の babary から来たとする説も |
フランキンセンス | Bsowellia carterii | 語源はケルト語の car(木) |
ベチバー | Andropogon? muricatus | Andropogon 男のひげ |
ペパーミント | Mentha piperita | Mentha 地獄の女王 Proserpine にハッカに変えられたと言われるギリシャ神話の女神 Menthe から |
ベルガモット | Citrus bergamia | Citrus レモンの木に対する古い呼び名 |
マージョラム | Origanum majorana | major、majus 巨大な、より大きい |
マンダリン | Citrus reticulata | Citrus レモンの木に対する古い呼び名 |
メリッサ | Melissa officinalis | officinalis薬用の、薬効のある |
ヤロウ | Achillea millefolium | Achillea 古代ギリシャの医師 Achilles によりその有効成分 (健胃、強壮剤achilleinを発見されたことによる名)キク科 |
ユーカリ | Eucalyptus globulus | Eucalyptuseu(良)calyptos(被った)。良く被われたの意。 乾燥地によく育って緑に覆われるためと言う。 |
ライム | Citrus aurantifolia | Citrus レモンの木に対する古い呼び名 aurantiacus 橙黄色の |
ラベンダー | Lavandula officinalis Lavandula? angustifolia |
officinalis薬用の、薬効のある angustifolia 幅の細い葉の |
リンデン | Tilia europaea | europaeus ヨーロッパの |
レモン | Citrus limon | Citrus レモンの木に対する古い呼び名 citrinus レモン色の |
レモングラス | Cymopogon citratus | Cymbopogon cymbe(舟)pogon(髭)。 穎が舟形で髭が多いため。イネ科 citratus レモンのような |
ローズ | Rosa damascena Rosa gallica Rosa centifolia |
Rosa バラに対するラテン古名。 更にさかのぼれば、ギリシャ語の rhodon(バラ)、ケルト語のrhodd(赤色)に由来する。バラ科 damascenus 小アジアのダマスカスの |
ローズウッド | Aniba rosaeodora | rosaceus バラ(Rosa)のような |
ローズマリー | Rosamarinus? officinalis | Rosmarinus ラテン語の古名から。ros(露)+marinus(海 の)からなる語で、海岸近くに生えているため。シソ科 officinalis薬用の、薬効のある |
ローマンカモミール | Anthemis nobilis | nobilius より気高い |
ローレル | Laurus nobilis | Laurus ケルト語のlaur(緑色)から出たラテン語。 月桂樹が常緑であるため。クスノキ科 nobilius より気高い |
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